私の周りには結構な人数の貂瘤の奴が倒れている。


どんどん前に進んでいき、倉庫の中央にまでたどり着いた。


「圭一!!」


後ろから圭一を狙っていた敵に気づき、蹴り倒した。


「さんきゅ」


圭一も、やっぱり強い。


一番狙われる立場でありながら、傷はほとんどない。


けど……圭一は強いけど、強くない。


この状況が圭一を強くさせてるんだ!!


なんでか分からない、根拠もないけど、そう思った。


あたりを見回すと、さっきと違うことに気づいた。


貂瘤の奴、武器持ってる……!!


さっきまで素手だったのに!!


卑怯なやつらめ。


相手の手に持っている武器を落として、それから急所をつく。


手間が増えた……。


それと、体力的にもうもたないかもしれない。


これから毎朝ジョギングでもしようかな。


こんなことおもってる場合じゃないんだけど……。


「っしまった……!!」