「いけるか……?」
「当たり前だよ」
これくらい簡単。
少しくらい傷ついたって、盟の痛みに比べれば痒くもならない。
「気を付けろ」
「俺の名前は、大田 泰芽(オオタ タイガ)。
もうわかってると思うが、貂瘤の総長をやっている」
泰芽……が話している間に、静かに盟のもとへ向かう。
身長小さくて良かった……。
生まれて初めて身長が小さいことに感謝した。
見つかりにくいから……。
「俺たちに手だしてみろ。
お前らの大事なこいつが傷つくぜ。
……こんな風にな!」
泰芽はもうほとんど抵抗できない盟を蹴飛ばした。
「うっ……!!」
盟!!