朝。
鳥のさえずりで目をさました。

珍しく、眠くない。

昨日の落ち込みが少しとれた気がした。


「星菜!」

お母さんがドタドタと階段を上って私の部屋に来た。

「もう早くしないと遅刻よ?」
「まじ!?」

私はベットから飛び跳ね、急いで支度した。

空太待ってくれてるかな。

パンをかじって家を出た。


隣りの家を覘いても空太はいなかった。

もう学校いったのかな。

念のため空太のお母さんに聞いてみた。


「空太?もう行ったはずだけど…」
「そうですか…。ありがとうございます」

礼をして、空太の家をあとにした。


なんで行っちゃったの?

どうしちゃったの…空太…。