考えれば考える程、頭は混乱していく。

気にかかりながらもなるべく思い出さないように一人寂しく帰った。


この時気付いた。

帰り道ってこんなに長かったっけ。

いつもは空太がいるから…。


当たり前に空太がいる時間が多くて。

空太がいなくなるなんて思ってもみなかった。



不安に押しつぶされそうな夜を過ごした。

苦しくて、怖くて。

とにかく、空太で私は埋め尽くされたいった。




この夜から…。
君は変わった。

昔の八重歯を出して微笑んで、ダジャレ言って、勉強教えてくれる、優しい空太はいなかった。

もう…いなかった。