二学期のメイン行事。

他校の生徒も出入りする文化祭。

その文化祭の準備で学校は賑やか。

そして大忙し。

特に三年生は中心となって仕事に励む。

私もその中の一人。

もちろん、空太も。

「喫茶店がしたい」

との女子の声に押され、私のクラスは喫茶店を開くことになった。

メニューを考えたり、料理の練習や、接客の練習。

一人ひとり、与えられた役目に文句も言わず黙々と働く。

なんだって、今年は三年生、最後の文化祭。

去年よりも気合が入っているよう。

「星菜はメイドね♪」

凛が勝手に決めつけて、メイド服を取り出してくる。

メイド!?
ヤダヤダ。

そもそもキャラに合ってないし。

ふりふりとか笑われそう。

「なんでよ!凛が着ればいいじゃん?」

私も負けじと反抗する。