私には一人娘がいる。


いつのまにか
大きくなった。


無論
自分で育てたのだが
その自覚はない。


なぜなら
私は愛すべき娘を嫌い
そして
当然のことながら
嫌われているからだ。


そこに人間的な情を挟み込めば

『愛している』

という事になるだろうが


私は何度も
娘を捨てた。


心のなかで・・・


私はロボットだからだ。