「こ、これは・・・
何と!
素晴らしい!」


その色別にくっきりと
別れている砂のような物は
約100年前からの人間の骨を
細かく粒子にした物だった。
現代のように遺伝子学が
技術的に進歩するずっと以前から
この分野を研究する学者達は
大勢いたのだ。


当時から現代に渡り
研究に協力してくれた
親族や家族の骨の一部を
染色し、個人別に色分けして
丁寧に保存したものであった


同様に
厳重に保存されたノートには
色別に家族の個人データと
亡くなった年月日が書いてある。


目を凝らしながら
年代順にゆっくりと見てゆく。