日記帳を閉じて
ゆっくり目を開けた。


パソコンの光だけが
辺りを照らしている。


<今日こそは、彼に会いに行こう>


そう、決めたら
心が軽くなった。


掌の上の薬を全部捨てた。


今、
私は過去を全部捨ててきた。
赤ん坊の眠る土の中に。


もう、薬はいらない。
もう、パソコンもいらない。

自分を縛るすべてから開放されて
自由になった。


自分を生かす骨の中に
うずもれてみたら
生きる意味がわかった気がする。


ロボットだった肉体を捨てた。
miyuは魂だけの世界を知った。

凄く長くかかった気がする。。


例えようのない
軽さと喜びが混ざり合った。