5分後――――――――

「おぉ、久しぶりー」
「着くの意外と早かったな」
「たまたま近くにいたんだ。で、何?」
「道案内がてら、一緒に来てくれ」

宇治原が真剣な目で頼み込む。

樹季……顔真っ赤だぞ。

お前、単純なヤツだなー……

「A-6倉庫まで」
「何か、あったのか?」
「月菜がヤバイんだ。DV彼氏に……
 ストーカーされてんだ」