中学3年の終わり――。

遠い場所に住む彼らのアドレスを
手に入れた。


いけないって分かってたけど、

止められなかった。
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3月2日


ケータイを開くとすぐさま
あるサイトへ接続した。


私には居場所なんかない。

誰にも必要とされない。


私の好きな場所…?


即答で学校。
………そしてケータイサークル。


学校は家での殻を破れる場所、
サークルはいつもとは違う自分に
なれる場所だった。

サークルはほんの暇潰し。


もちろん出会い系ではない。
さすがに中学生の私には
そんな勇気はないもん。