「だから俺が聞いたんだけど。」


完全に私を舐めてるであろう

佐野佳介が偉そうに言う。


けど周りの新入生がみんな私を見ている。

うわぁぁぁぁ、公開処刑だぁぁぁぁ。




「うわ、マジか、私としたことがwww

みんなごめんねっ☆☆」



語尾に【キラッ】とか【てへぺろ】とでも着くような

しゃべり方の私に、

新入生は確実にひいている。



オタクなんだから!!!

仕方ないじゃない!!!!

なんか文句ある?!?!?!

別に良いじゃんかよ!嫌ならやめちまぇぇぇ!



投げやりに心の中で叫ぶ私の隣に

部長がやってきた。


「キャプテン兼部長の斎藤総悟です。

これは唯一のマネージャー36HRの上城伊織。

意味不明だし、変態だし、オタクだけど

仕事はちゃんとこなすし良い奴だから。

じゃなかったら1人でマネージャー務まらないし。

これじゃ嫌だってやつは代り見つけてこい。

これが引退した後困るのはお前らだからなー。」



そう言って、総悟は練習に戻った。

総悟、良いこと言うじゃないか!

キャプテンと部長兼任してるだけあるなぁ。


けどまてよ・・・・・。

あいつ私のこと【これ】呼ばわりしてたよな?

私は部員にとって物なのか?物扱いか?

ならまだ小姓のほうがマシだよ。

やはり奴は一枚上手だな。