「父さん、母さん、突然どうしたんだよ」

「だから、2人とも別れてくれ。」

「総悟、伊織ちゃん、ごめんなさいね」


総悟のお父さんとお母さんはとても

申し訳なさそうな顔をしていた。


「総悟くん、後は私が説明しよう。」


そう言ったのは梨嘉さんのお父さん(？)だった。


「総悟くん、君は今日から梨嘉の彼氏です。」

「はぁ！？」

「ですから、彼女とは今すぐ別れてください。」


意味が分からない。


「君には将来、梨嘉と結婚してもらいます。」

「んなの無理だって。」

「別れないと言うならこちらにも策があります。」

「なんだよ」


総悟が梨嘉さんのお父さんを睨み付けると、

梨嘉さんのお父さんはニヤリと笑った。


「伊織さん、あなたのお父様は宮崎コーポレーションに勤めてらっしゃいますよね？」

「あ、はい。」

「その会社は私の会社のひとつなのです。」

「そうなんですか・・・・」

「別れないのであれば即刻クビ。勿論総悟くんのお父様のほうも。」

「なに言ってんだよ！ふざけんなよ！！！」



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