しばらく総悟とのキスに酔っていたら突然総悟が唇をはなした。


「俺、伊織の卒業証書が欲しい。」

「は??!」

あのときはびっくりした。

漫画でありがちな第二ボタンをもらって教室でキス

ってことをした後に卒業証書・・・・。


「俺は普通じゃいやだ。」


普段はクールだけど言い出したら聞かないからな、総悟は。


「じゃ、交換しようか。」


私達はまれには見られない卒業証書交換をした。


「伊織、好きだよ。」


いつもはあんまりこうゆうこと言ってくれないからすっごく嬉しかった。



「私も総悟が大好きだよ!」


総悟の言葉に私が答えると、 総悟は満面の笑みを浮かべ私を抱きしめた。


笑顔で、手をつないで教室を後にした。


2人で校門に行くと、総悟のお母さんが立っていた。


「悪いけど、総悟も伊織ちゃんもこの後家に来てくれるかしら?」


「俺は大丈夫だけどー、伊織は?」


「私も大丈夫です!」


「じゃあ、待ってるわね。」


そう言って総悟のお母さんは私たちの前から去った。