「お久しぶりですね神さん。ヒロさんは何時もメインで見かけてますけど。今日はどうかしました?」



日サロで完璧に焼けた小麦色の肌とは対照的に、笑うと零れる真っ白な歯。



マコとはまた違ったサバサバした性格の持ち主が、ケイ。



流れる汗をタオルで拭いながらも、少しも息が乱れていないスタミナの量には、俺でも感心する。



この暑さの中であれだけ激しいダンスをこなしても、よく平然と会話が出来るものだ。



「あれ?偶にベンチで見ててくれる子だよね?神さんの知り合いだったの?」



恥ずかしそうに俯いてしまった一葉の背中を、ケイからは見えないようにそっと突いた。