涼はまた前を向き、あたしに合わせて隣を歩いている。 「ね、寝起きだから…かなっ」 あたし、寝起き悪いし、あながち嘘ではないよね。 「りんかって、寝起き悪いんだ」 ニヤニヤしながらあたしを見ている涼の笑顔は、いつもと違う表情だった。