え?と先輩は目を丸くして、
「そう言えば知らなかったね。」
クスクス笑った。
「じゃあ今から――」
「なにバカ言ってんですか?」
起き上がろうとした先輩を制して、再び押し倒す。
「楽しいことしたあと、でいいじゃないですか。ね?」
「うん…」
おずおずと背中に腕が回される。
本日の活動内容
――由貴先輩と楽しいこと。
「…ン……」
「ほら、顔見せてくださいよ」
「…や…ぁ……」
猫っ毛の髪を撫で、腕に先輩を抱いた。
「全部俺のモノです。」
息が上がって言葉の紡げない先輩は、コクリと無言で頷いた。
「ふ……可愛いです。」
ほんと、部長の可愛さは罪ですね。
――END――