廊下に先輩の姿はもうなかった。 三年の靴箱を覗くと先輩の靴はまだあった。 ってことは校内にいるって事か……。 そうだ。 携帯で連絡を………。 「………俺、先輩の番号知らねえじゃん。」 付き合えたことに浮かれすぎて、そう言う根本的な事忘れてた……。 今そんな後悔してても仕方ない。 とりあえず先輩の教室から探すか。 三年の教室が並ぶ三階へと走った。