俺の手元を覗く先輩の顔が近い。


肌白いな。
まつげも長いし……。
目も綺麗な二重。
でも何より―――


「ああ、これは洗剤使わないと落ちないかも。」


思わずキスしたくなるような、その唇。


「聞いてる?」
「……あ、はい。洗剤ですね。」


危ない。
見とれてしまった。


「じゃあ先生に頼んできます。」