それとの距離、5メートル…


3メートル…


1メートル…



終わった…


あたしは何も悪いことなんてしてないのに、そんな思いが頭を支配した。



――が、その誰かは、走ってきた勢いのまま、あたしが突っ立っているすぐ真横の窓枠に腕を付いて……



「Oh〜逃げられた〜…」



……と言った。