「斗真っ!お前来ねえって言ってたじゃねえか。」


周りからブーイングがあがる。

けど、あたしは斗真くんに見とれていた。


「気が変わったんだよ。つうかこの合コン持ち帰りあり?」

「え…まあ。」


琴美が唖然と答えた瞬間あたしの体が中にあがる。


「えっ?なっ何?」

「この子持ち帰りまーす。」

「きゃああああ!」


斗真くんはあたしを抱きかかえて外にでる。
その途端周りの視線を集める斗真くん。こんな格好恥ずかしい。


「っ…ギブギブ!おろして。」


抵抗しても斗真くんはあたしをおろす気配すらない。


「聞こえてないの!?」

斗真くんは鼻歌なんか歌って歩いている。