やたらと広いカラオケルームの一室で高く低い声が響く。
滅多に聞く事のない男子高校生の声に少し緊張するあたし。


「愛華ちゃん、俺の隣あいてるよ。」

そう声をかけてきた男子の隣にあたしは浅く腰をかけた。


「愛華ちゃん頭いいんでしょ?R女子だもんなあ。俺達ばかみたいに見えね?」

「そんな、とんでもない。」


…ばか丸出しね。


「はい、王様ゲームしねえ?」

あたしの迎えの男子が
ニヤニヤしながら言う。周りは賛成と拍手をする。
あたしもつられて拍手。