俺のこと心から愛せよ

ジジジジシ

「ん.....?朝か...。」

!?


「やばい!遅刻する!」


ダダダダダ


「あっ!お姉ちゃんがやっと起きた。」


「あっ!起きてるなら起こしてよ美紀!!」


「起こそうとしたけど起きなかった。」


「うっ。ごめんなさい。」


「謝ってる暇があるなら時計見てみ。」


「えっ?あぁぁぁぁ!!遅刻する!」


ガチャ


「行ってきます!」

「いってら~。」
はぁ。急がなきゃ!ホームルーム始まっちゃうよ!


ガラガラガラ


「おはよーーー!!」



「あっ。ギリセーフだよ水樹。」

「はぁ。良かった・・・」


「ねぇ水樹。」

「ん?何?」



「とりあえずさスカートめくれてるけど
いいの?」


「えっ?きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「気づくの遅すぎだよ。白。」


「余計なことを言うな!!」



キャーキャー

「ん?外が騒がしいな。
何だろう?」


「どうせあの人でしょ。」


「まぁ。そうだろうね。」


私たちが通っている学校には
格好良いで有名である。


「でも、かっこいいよね♥」

「えっ!?どこが?」


「はぁ。水樹ってさ本当に
男に目がないもんね。
彼氏できないよ。」

「うっ。余計なお世話!」


「そうですか。それはどうも
すみませんね。」

適当に聞こえるのは気のせいかな?


この時まで私は知らなかった。

自分が・・・。











「俺と付き合ってくれないか。」


学校で格好良いで有名な
楠木(クスノキ)から告白されるとは。


「えっ。私の事がその...好き...なの?」


「あぁ。前から好きだったんだ。」


「いいよ!」

「えっ!ホント!?」

「ただし!条件付きでね。」

「条件?」


格好良いから付き合うみたいに
思われたくないしね。




「私は正直、貴方のことは
好きじゃない。」

「うっ...」


「だから私を好きにならせてくれたら
付き合うよ。」


「えっ?」


「できないなら、付き合わない。」

私がそういうとしばらく沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは楠木だった。


「分かった。じゃあ覚悟しとけよ!
絶対に俺のこと、好きにならせてやる。」


彼の真剣な表彰に少し戸惑いながらも


「ふ~ん。それはどうかな。じゃあね。」などと
余裕ぶって、その場から逃げてしまった.....。









ーー教室ーー

「はぁ。私はなんてことを言っちゃったんだろう。」


「何が何が?」


「えーっ。桜には言いたくない。
ていうか桜じゃなくても言いたくない。」



「えーっ。何それ!水樹の秘密主義!!



「何度でも言えば?」


「う~~~。ごめんなさい!
謝るから教えてよ!」



「嫌だ。」


今。完全に面白そうな顔してたから、
教えたら学校中に広まっちゃう。