「おっはよー!」


私は美都沙月、19歳。
現在大学2年生のピッチピチの女子大生。


「朝からテンション高いな。」


「南は朝から淀んでますねー。」


「低血圧なもので。」


「低血圧は、テンションあげて目を覚ましたほうがいいんだよ!
だから一緒に騒ごーぜぃ!」


この自称“低血圧”のノリが悪い男は、同じクラスの南拓磨。

こいつは、いつも冷静で冷たくて反応が薄くて…
とにかくいつも落ち着いている。

こんなに冷たい奴なのに、なぜか彼女とは長続きしていて、なんと今年で4年目だ。


「拓磨おはー。

美都見てない?」


「はよ。

美都ならここにいるけど。」


「あ、ほんとだ!

ごめん、ちっちゃくて全然見えなかった。」


「はぃー?

鈴木ケンカうってんの?」


確かに私は150cmしかないけどね?!

でも机よりはおっきい自信あるよ!


この意地が悪い女子は、低血圧男の彼女、鈴木奏。
鈴木は、南に負けないくらいクール女子で、いつも私をチビチビっていってからかってくる。