「誰が…こんなこと…」



「雪…」



「おーい、雪みつか……うぁぁ!!」


あんなに一階に降りるのを躊躇していた翼だが、雪の変わり果てた姿をみて、血の海にしりもちをついた。





下にある血なんて忘れてしまうくらい…




「翼?…なにしてんの?」



翼は、近づいてきた結依に顔をむけ、ゆっくり指をあげて雪の入るほうを指した。



「な…に?」



柱から顔を出した結依は、雪をみた瞬間ガクンと膝を落とした。



「なにこれ…。ハハッハハハハ…」



「結依…」



結依は、発狂しはじめた。




当たり前だ。



あんなの見たら誰でも理性を失う。



「いやぁぁぁぁ…あぁぁぁぁっ!!!」