「おい…結依、おまえ、1ヶ月前から食ってないって…」



「うっ…うぅっ…」



「えっ…結依?」


「はぁぁ、俺はお邪魔だから退散っと♪翼くんふあいっ!!!」



夏樹は翼をおちょくってから部屋を後にした。


「ぇっ…ふぇっ…うぅっ」


「あぁ…まじどおすりゃぁいいんだょ…」



翼は困っていた。



けど、あたしの一度流れだした涙は止まることを知らなかった。



翼はなにかを思いついたのか、よし!そう呟いた。



スススッと翼の腕があたしの肩にのっかり、あたしを抱き寄せた。



「泣きたいだけ泣け。俺が傍にいてやる。」


顔を赤く染めた翼がいつもよりたくましく見えた。



だからかな…?



あたしは、つい翼に甘えてしまった。