紗枝「落ち着いて聞いてね?
実は・・・・
あなたはバンパイヤなの。」
え?
いや、嘘でしょ。
そんな簡単に言われても。
嘘としか思いようがない。
夏樹「紗枝さん。
いきなりどうしたんですか?」
紗枝「嘘じゃないわよ?
本当にこと。
信じられないかもしれないけど」
夏樹「いや、そんな証拠とかないし…」
紗枝「あるわよ。」
夏樹「え?」
紗枝「背中にある傷。
あれが印。
あなたが17歳になったら
そこに紋章が浮かびあがるの。
それが証拠になるわ」
夏樹「・・・この傷が?」
紗枝「ええ。」
夏樹「でもなんでこんな話…」
紗枝「…親のこと、覚えてる?」
夏樹「え?いや、全然」
紗枝「そうよね。
今、まだ生きてるの。」