自分が真っ裸ということも忘れて

蓮の胸に飛び込んだ。


「どうした?」


「蓮、どっか行ったのかと思った。


朝起きたら一人なんて嫌なの。


………………そばにいて」



何度もあたしの頭を

撫でてくれた蓮は


お風呂でも入ったのか

シャンプーの良い匂いがした。



「今度からはいるから。

悪かった。


風呂入んぞ。」



「ぇ?で、でも蓮……」


“もう入ってるじゃない”


そう言おうとしたけど

やっぱりやめた。



蓮と傍にいたかったから。