靴を脱いで上がると

手を引かれて

そのままベッドに連れてかれた。



「……ちょ、電気消」


「うるせえ。

黙って抱かせろ。

雄平の名前ばっか呼びやがって」


明かりがついたままで

恥ずかしかったけど


いつもより蓮の顔が

はっきり見えたから良かった。



蓮は最後まで

優しくしてくれることは


一度もなかった。