が、その希望はすぐになくなった。

「どうせ
私がしてないって言えば
信じてもらえるとか
馬鹿なことを考えてるんですよね?」


山本さんはポーカーフェイスで
言ってくる。

表情を崩さないところが
怖い。

「そんな考え
捨てた方が良いですよ?」

「なんでーーーー」

そう言おうとした時。

『ピンクのマニキュア…?』



聞き覚えのあるこの声。


と、その時私はピークに達した。

「ふっ…ええん…くぅ…あぁっ!!」

マンガとかでは
水溜まりになる位泣いた。

でも現実は
涙はかわいた土にすいこまれていった。

小学校4年生くらいの時習った。

蒸発するんだって。

わたしの涙、蒸発するのかなぁ。

で、雨になるのかなぁ。

わたしの悲しみがみんなに
ふるのかなぁ。

なんて考えていた時。