「・・・ーなえちゃんっ」
「かーなえちゃんっ♪」

高い声。
ちょっと羨ましいかも。

顔を上げると木漏れ日が目に直撃した。
雨やんだんだ。

「・・・どなた?」
見慣れない顔。
当たり前か。

「あっごめんね馴れ馴れしく呼んだりして。あたし佐藤すみか♪」

明らかに平均以下であろう身長にセミロングの髪、細い体に大きい目の女の子。
確かに初対面でここまで馴れ馴れしい人は初めてお目にかかる。