そんな私の思いなんて誰にも届かない。この学校に助けてくれる人なんて一人も居るはずがない。
急に、母親の顔が浮かんできた。
病弱で、私が産まれてから母の手一つで私を育ててくれた最愛の人。
なのに、働いてて。
私もバイトをしてるけど、それだけでは生活費が足りない。
時々苦しくなる。
お母さんがこんなに苦しむなら、いっそう死のうか、って。
そしたらきっとお母さんも、私の面倒みる必要なくなるし。
でも、そしたらお母さんは一人になる。
私が守ってあげなくて誰が守るんだ。
「…1」
「みんな抑えて!」
亜子が叫ぶ。
私は数名の人に手.足を抑えられた。
身動き出来ない状態。
あぁ…私今から殺されるんだ。
殺されて、楽になって。
もう、イジメられなくて済む。
地獄のような日々が消え去る。
けど、私が殺されて消えた所でイジメは収まらない。
また次の被害者が出る、このクラスから。