「そうだよ、お前はこの世に必要のない人間なんだよ。生きたって誰も喜ばない。苦しんだって助けない。俺は………やっぱやめた」




「え?」




「お前を殺すの」




「な…んで」




「よく考えたら、お前の為に俺の手が汚れるなんて最悪だし。だけど。イジメはやめないから」





私は手も足も解放され、一気に力が抜けていった。
床にペタッと座り込む。



…ホッとした。
心の底からホッとしている。



何だ…本当は死にたくなかったんじゃん。

どうせそんな勇気なんてない。





ホッとした。