でも、気づいたんだ。
…野ばらがキスを避けてることを。
2人きりになってもデートの帰り際でも、彼女は僕に絶対隙を与えなかった。
「野ばら、俺が嫌い?」
「そんなことない!好きだよ」
「じゃあ何でキスさせてくんないの?」
「それは…あたし今、虫歯だから」
その後も、理由をつけてキスさせてくれない野ばらに男として我慢が限界に達し、
「別れる」と本気で言ったら
野ばらはうるうるした目で僕を見上げた。
そんな顔されたら…別れられるわけないだろ!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…