赤ちゃんって───… え!? 「…マジ、ですか?」 「マジですよ」 にこにことお腹をさする野ばらに 僕は愛おしさが込み上げて野ばらに駆け寄って抱きしめた。 柔らかい身体を、ぎゅっと強く抱きしめるのを我慢し 優しく背中に腕を回す。 「ありがと。3人で幸せになろうな、絶対…」 「うん」 離して、野ばらの髪を梳く。 頬に触れても野ばらは微笑んで僕を見つめ返す。 ────…今なら、いい気がした。