彼を亡くしたあたしは、キスなんか誰ともしない、それどころか恋もしないと決めました。


そうすれば傷つかない、って…。






なのに、大学に入学してサークル見学で悠成を見たとき

あたしの中で何かが壊れた。




気づいたらあたしは、柄にもない合気道部に入部し


気づいたら悠成ばかり目で追ってた。





それなのに、しばらくしてまた気づきました。

…この人が気になってるのは彼に似てるから、ただそれだけだと





必死に言い訳してる自分に───…。