「あ、お金…」

「もう払ってますから大丈夫ですよ」

「え…?」

何時の間に払っていたのだろう

慌てて払いますっ‼と、言えばやんわりと断られ

「少しは年上に格好をつけさせて下さい」

そんな爽やかな笑顔で言われたら断るわけにもいかず

「後で何かお礼させてください」

「…はい。考えときますね」

絶対に!と自分にしてみれば真剣な顔つきできっぱりそう言えば、楽しそうにクスリと笑った








食事を済ませ、店を出て数分ほどで水族館の入り口が見えてきた



「やっぱり…今日は多いですね」

「夏休みだし、ここって子供も大人も楽しめる場所ですもんね」

そう二人で話しながらチケット売り場の列の最後尾に私達は並んだ

チケット売り場は人で溢れていて、これだと中はもっと凄いのかな…なんて思ったらすこしげんなりするけど廣瀬さんと一緒にいることでプラマイプラスだ


少し時間はかかったが、無事にチケットが買うことが出来て(チケット代はまた払うと言った廣瀬さんを押し切って自分で払った)やっと水族館の中へ足を踏み入れた