「へぇーイケメン君も電車にねぇ~♪しかも水族館デートまで取り付けちゃってぇ~♪」

「所謂脈アリっていうヤツだな♪」


意外とやるじゃない♪ってニヤニヤしながら私をからかう紫乃ちゃんと、良かったじゃないかとやや上から目線で言う修兄

てか、修兄は仕事しなよ

なんて、今の私は悪態すらつけない

「そんな事言わないで。特に枚方さん!今いっぱいいっぱいだから」

二人に話していくうちに廣瀬さんのあの無邪気な笑顔が思い浮かび、思わず机に突っ伏した

そう、本当にいっぱいいっぱい

連絡先を聞けたかと思えば直ぐに水族館に二人で行く約束をしてしまって、完全に頭の中は許容オーバー

身体中が茹で上がってしまいそうなくらい…熱い


「…ったく…今がそんな様子じゃ水族館デートはどうなるのよ」

「…死んじゃうかも」

ボソリ…と呟いた言葉に紫乃ちゃんと修兄は呆れたように笑った