「呆れた」


紫乃ちゃんはハァ…と溜息を吐いて頬杖をつきながら私のカフェラテを飲む

ちょっと…行儀が悪いよ紫乃ちゃんなんて言えば、ギロリと睨まれ肩をすくめる

なんかいつもと立場逆転?

「明日から夏休みだっていうのに馬鹿じゃないの」

あっちも夏休みに入っていたら連絡先は交換できない=夏休みはずっと会えない
=水族館デートもなし

「どうしよう紫乃ちゃん‼」

「明日同じ時間に電車乗って、いなかったらそれでお終いね」

死刑宣告のような言葉を言い渡され、私はべたりとテーブルに突っ伏した



明日…廣瀬さんがいますように


そう願うしかなかった