「何か悩み事?」

「いやそれは「聞いてよ修ちゃん!!成実好きな子にまだアドレスも聞いてないのよ!?」」

私の声を遮ってわざわざ言わなくてもいい報告をする

それを聞いた修兄はあからさまに呆れた顔をした

「うわぁ…篠原さん奥手すぎるよ?」

修兄はみんなにオープン過ぎるんだよ

連絡先聞かれたらみんなに渡してるし

いつか絶対悪用されるからね

「とにかく、好きなら積極的にいかないと」


夏休み、デートのひとつや二つはしたいだろ?

ニィっと、何か悪い事を考えている顔をしたものだから思わず修兄から距離をとろうとしたが、一歩遅くがしっと腕を掴まれた



「俺に良い案がある」

「……良い案?」

ダラリと背中に嫌な汗が伝った