「きっと修ちゃん成実が元気無かったからサービスしてくれたんだよ、きっと!!もー修ちゃん一々格好良すぎるー!!」

「………」


恋は盲目というのはこの事なんだろうか

そんな思い遣りのある人が私の顔を見てドヤ顔をきめる筈がない

そもそも修兄は小さい頃から私の遊び相手をしてくれて、お兄ちゃんのような存在

大人だし頼りになって大好きなんだけど

まぁ…長い間一緒にいたから良いところも悪いところも知ってる訳で


「…顔だけでしょ」


結局ね

これがたどり着いた答え

全く…紫乃ちゃんも修兄の何処を好きになったんだか

やっぱ顔か

「おーい。全部声に出てるぞ」

いつの間にか紫乃ちゃんと私の間に枚方修平がやや顔を引きつらせながら椅子に座っていた