―――――――――――…………‥

考えて考えて…何も答えは出ないまま

あれから廣瀬さんにあのときの意味も聞き出せず毎日他愛もない会話をして早1ヶ月

単純な私は考え込んでいた事をすっかり忘れていて

もうすぐ大学は夏休みに突入しようとしていた


「そろそろメアドの一つ位聞きなさいよ!!」

「ちょ…先生に睨まれてるから」

バンッと講義中にも関わらず机を叩く紫乃ちゃんをなんとか宥めて先生にすみませんと軽く頭を下げる

なんか…前にもこんなことあったような

「で、どうしてそんなに怒ってるの?」

「成実がずうっとぬるま湯に浸かってるからよ!!」

「…意味がわからないんだけど」

詳しく聞けば、どうやら最初こそニヤニヤしながら聞いていた紫乃ちゃんも、あれから1ヶ月を過ぎても何も進展しない私に随分ヤキモキしていたらしい

前は自分のペースで歩いたらいいって言ってくれたのに…