「…私はいませんよ。篠原さんは?」


「い…いるわけないじゃないですか!!」

恋人いない発言に内心大きくガッツポーズをして、次に続いた言葉にブンブン勢いよく首を横にふる

私は紫乃ちゃんみたいに超絶可愛い訳でもないし、背も平均より少し低いくらい

世間一般でいう普通の子、平凡な女の子

取り柄といったらちょっと勉強ができるくらいだし…

それに比べて廣瀬さんは眩しいくらい美人…は関係ないか

なんて、自分でグルグル考えて勝手に落ち込んでいたらクスッと笑う声がして


「全部声に出てますよ」

「え!?」

またやってしまった!?

顔を真っ赤にして金魚のようにパクパク口を開けていたら突然、斜め左にいる美人さんがフハッと吹き出した