「このまま帰すワケには行かなくなったな。」





フレーム向こうの切れ長の双眸が研ぎ澄まされた刀のように見えるのは気の所為か。



いや、気のせいだよ。うん。





気の所為にして下さい!!






間合いを詰める沖田総―――じゃなかった沖野聡里に





わたしはごくっと喉を鳴らして後ろへ後退去った。