オトメンレージを見送って、わたしは家に入った。


てか!



わたしこそ本屋に寄りたかったのに、結局レージの所為で家に直帰しちまったじゃねーかっ!




ハクト様~、いざまいる!!


だがその前に、恭しくもえるおーぶいいーハクト様の掲載された雑誌を買うのだから、身だしなみを万全に整えていくのが礼儀というものだろう。



と言うワケで着替える。






部屋へ行き、ばふっと制服を脱ぎ棄てた。



……ン?

なんか視線を感じる。





よもやと思い、油の切れたロボットみたいに横を向いて固まった。



窓越しに対面するレージの部屋。


いない筈の部屋の主がわたしと同じく、固まっていた。






「……何故そこにいる?」


「……や、忘れモン……」