「ちょ、どさくさまぎれて、なにしてるっ!ヤメロッ!ヤダ・・・ッ!」
レージが人の服の中に手を突っ込んでガサガサしながら、首筋に顔を埋めてちぅと吸いついてきた。
貧血吸血鬼に血を吸われた。
力が抜ける。
「オレもヤダ。ヤメねぇ。大人しくオレのモンにならねぇってんなら力付くで奪うまでだな。」
「ヤダって、アンタはガキかっ!てか腕力に訴えるとか、男として地に落ちたわねっ!品性下劣野郎っ。」
「下劣だろうと下衆だろうともーどーだっていいねっ!悔しけりゃ泣いて喚いてりゃいーだろっ。まぁ、泣いたってヤメてやんねぇけどっ!」
なんてヤツだ。
清々しいホドに居直りましたヨ、コイツ。