そこへ



「あ~・・・」




後ろからわたしの手元を覗いて、広夢が溜息だかなんだか分からん声を零した。





「・・・裏切り者。何しに来たの。」




「真昼は絶対まともにノート取るはずナイから監視しろって零司に言われて。」




「チッ・・・」




「てか、何で僕裏切り者?僕なんかしたっけ?」




「積極的にわたしの味方をしないヤツなんかみんな死刑だ。」




「・・・・」





顔を引きつらせたまま押し黙ってしまった広夢。