「まっしろーっ!」
突然モエが結衣の手を離し、歓声を上げて走り出した。
「あ、モエ。走ったら危ないよ」
ランシュが慌ててその後を追う。
だが捕まえる前に、ランシュの目の前で、モエは見事に顔面からバッタリと倒れた。
雪がそこそこ積もっていたので、大したケガはしていないはずだか、モエは倒れたまま動かない。
「あーあ。雪は滑りやすいんだ。痛いとこない?」
ランシュが抱き起こそうとすると、モエはそのまま転げ回った。
「ゆきーっ! これ、ゆきー? つめたーい。きゃあぁ」
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