数時間経つとクラスの子たちのことが見えてくるようになる。 あ、あの子はあんな子ですか…。 「蓮?ぼけっとしてないで!学年集会だよ?」 ひかりに名前を呼ばれ、我に返った。 なれないだろうな…この環境と人。 そんなことを考えながら体育館へと足を進めた。 だいぶ足は重い。 「どーせ、話聞くばっかりだろうね~?」 「だろうね」 わたしはひかりの性格はまだ掴めていないので、軽く返すことにした。