「ただい・・・」

「大丈夫よ、今日は娘も遅いですから」


いや…帰ってきてるよ?ってか“娘も”ってどういうこと?


「そうですか」


誰よこいつっ!


「誠一さん…」


誠一って…パパの名前じゃないっ!!


「ランさん…」


おかあさんの名前を勝手に呼ぶな!


『じゃぁ、中はいる…?』

心の中のあたしが声をかけてきた。

『このままだと危ないんじゃない?入って止めたほうがいいよ』


足は半分前に出てる、でも体が動いてくれない!!
苦しい・・・。


  ♪~♪~♪♪♪~♪


「!!!!」