ひかりと駅で別れてから、家まで10分かかる道をあるく。
10分って短いのかな?


「はぁ、なんか疲れるな」


もうちょっと楽しい学校生活がまってると思ってたのに、来週はもうテストがある。ゆっくりさせてよ。


玄関を開けると、まったく見たこともない男物の靴があった。


え、だれ?なにこれ…。


「おかあさん?」


呼んでも返事はなかった。いやな予感がする。

ダダダッと部屋に入ろうとした。


でもたぶん入ってはいけなかったんだと思う。